2020年10月15日

隕石の空中爆発でヤンガードリアス境界層の急激な気候の変化か

隕石の空中爆発でヤンガードリアス境界層の急激な気候の変化か
隕石


ヤンガードリアス境界層は約1万2900年前から1万1500年前の年代とされ、急激な気候の変化が発生したとされる原因には色々な説が存在するそうですが、中でも有力とされる説の一つに隕石の空中爆発があるそうで、シリアの古代遺跡テル・アブ・フレイラの発掘調査の過程で隕石の空中爆発が原因で消滅してしまった集落があったのではないかと考えられる可能性があるそうです。

シリアのユーフラテス川の治水のために巨大ダム建設が予定された際、調査をしたところ旧石器時代と新石器時代の二種類の集落跡が発見されたそうで、このうち旧石器時代の集落跡では農業をしていた痕跡があり、人類が農作物を生産した初期の時代だと考えられるそうですが、土壌に含まれる鉱物が溶融するのに2,000度前後は必要な非常に高温な火災の痕跡があったそうです。

隕石衝突によって作られる天然ガラスであるテクタイトが見つかったころから、隕石の空中爆発で旧石器時代の集落が一瞬にして破壊されたのではないかと推測されるそうで、その当時のヤンガードリアス境界層の急激な気候の変化があったとされる痕跡の一つではないかと考えられるそうです。

恐竜が約6550万年前に突如絶滅したとされる巨大隕石の衝突は有力な説の一つですが、隕石が地球上で空中爆発することで、規模によっては破壊的な災害が発生したのが、ヤンガードリアス境界層の時代の急激な気候の変化を発生させたと言えるでしょう。



Posted by 考える人 at 09:39 │隕石

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